猫エッセイ · 阪口ゆうこ ·2024-04-16

猫は何日までお留守番OK？

猫ちゃんとの暮らしは毎日が愛おしくて楽しくてしょうがないけど、人間は人間で自分たちの旅行や帰省も楽しみたいですよね。

猫ちゃんと一緒に暮らし始めたのだから、飼い主の責任として旅行もレジャーも里帰りもなし！だと、さすがに心が荒んでしまうと思いますし、そもそもあまりにもガチガチにルールを決めて猫ちゃんと暮らすと、猫ちゃんへの気持ちにも変化が出ると思います。

私自身も「猫ちゃんどれだけお留守番できるの問題」にぶち当たった経験がありますので、今回は問題点と解決へのヒント、愛猫家としての考え方を書きたいと思います。

問題は猫だけにすること。

私は遠方に実家があるので日帰りの里帰りが厳しいということと、旅に出たり取材に出かけたりと家を空けることが毎月あります。

私自身、３泊までは経験したことがあります。しかしそれは、家に家族がいて猫ちゃんのお世話を誰かにお願いできるという状況でした。それなら何にも問題はないです。むしろ、四日ぶりの再会はいつにも増して超越したかわいさを放っていたので愛が深まったとさえ思います。（まぁそれはこちら側の勝手な見解で、猫たちは私を軽く忘れていた気もしますが。）

問題とされるのは、家に猫ちゃんだけしかいない状態の外泊ですね。この経験でいえば私自身２泊の経験があります。

夜に家族全員で家を出て、二夜お泊まりをして、朝に家に戻って・・という２泊といってもタイトなスケジュールでの経験ですが、その時の懸念はこんな感じでした。

ごはん

誰もお世話ができない状況で、ごはんが足りなくなるのは大問題です。逆に食べ過ぎる問題を抱える子もいるでしょう。

ネットやペットショップでは決まった時間に決まった量のご飯が出てくる自動給餌器が種類豊富に売られています。心配な方は購入するのも手です。

水

飲み水も心配な方はネットやペットショップでの自動給水器をお買い求めになるのがいいです。飲み水の容器をひっくり返すことがないように工夫も必要です。

トイレ環境

猫は汚れすぎたトイレでは排泄をしなくなることもあると聞きます。心配であれば、トイレは数を余分に置いておくのがいいです。

他にも心配は尽きない

上記の心配ごとであれば、グッズを増やすことが解決のヒントになることも多いですが、我が家は、猫を置いての外泊が当たり前のことにならないようにという思いと、飼い主である私が家にいるにもかかわらず、普段からズボラをするために買うのではないかという、家族からの疑いの目もあり、グッズを買い足すまでに至りませんでした。

猫たちが1日に必要なごはんの量を把握しているので、外泊している間の数回分のごはんをフードボウルに盛り、家にある容器に水をたくさん用意し、トイレも新しい猫砂に替えて、他にも夏場ならエアコンは必須。事故に繋がらないよう物を出しっぱなしにしない。誤飲誤食を防ぐため棚や引き出しは開けられないように念には念を押す・・。

（うちの猫は極度の人見知りなので、家族以外に任せたり、ペットホテルに預ける発想はありませんでした。）

結局は見えていないと不安。

しかし、そこまでしても心配は尽きないもんです。様々な工夫をしましたが、結局目で猫たちが見えていないと不安。そこでいちばんお助けグッズになったと感じたのは、ペットカメラでした。

もう使っていない不要なスマホをWi-Fiに繋いで、防犯カメラのアプリをダウンロードして、ごはんの場所が映るようにカメラのアングルをセッティングして、遠方にいても猫たちが元気かどうかを確認できるようにしました。

帰省先でも、家族との会話の合間に…焼肉で自分の肉を育てている間に…お風呂の前に…お風呂の中でも…お風呂上りにも…布団に入って寝る直前まで…。

初めて自分専用のスマホを買ってもらった中学生のように時間が許せばアプリを開いて、猫たちの姿を確認することで安心感を得ていました。もし、ペットカメラの録画を巻き戻してもご飯を食べている姿を確認できなかったらすぐに帰るつもりだったので、最後まで元気そうな姿を確認できて、帰省も途中で帰ることなく良かったです。